オンラインとオフラインをつなげるマーケティングについて
当然のごとく活用されているオンライン、オフラインのマーケティング
今から5年ほど前、
バンクーバー五輪で高橋大輔選手がアジア人初のフィギュアスケートでのメダルを獲得した年ですが、
日本のウェブマーケティング業界では「O2O」とか「SoLoMo」とかという言葉を多く聞くようになった年でした。
久しぶりに耳にした方も多いのではないでしょうか。
■O2O
→Online to Offlineの略語。ネット上の情報からリアルでの行動を促すような施策のこと。
例)オンラインで割引クーポンを発行して、実店舗への来店を促す。
■SoLoMo
→Social、Local、Mobileの頭文字を取ったマーケティング用語。スマホなどのモバイル端末に対し、位置情報やSNSを連動させて行動を促すような施策。
例)店の近くにいるユーザーに対し、Facebook経由で割引クーポンを送り、来店を促しつつ、割引クーポンを送った人のSNS上の友人にもシェア機能でアプローチを行う。
O2OやSoLoMoは厳密には異なる定義を持つものですが、両方ともオンラインとオフラインを繋げるマーケティングということには変わりありません。
ネット系のニュースなどでは、これらの言葉を見ることこそ少なくなりましたが、
Facebook広告やスマホアプリのプッシュ通知、AR(Augmented Reality, 拡張現実)マーケティングなど、
常に進化しながら、既にマーケティング手法の定石として、当然のごとく活用されています。
先端のマーケティング手法ばかりがユーザビリティの向上ではない
常に新しい手法を追及することはもちろん重要です。他社との差別化にも必須でしょう。
一方で「基本的な情報はお客様に間違いなく届いているか」ということにも目を向けなければなりません。
例えば、
ローカル情報として浸透しているGoogleマップでは、営業所や店舗の情報をかなり詳しく表現することができます。
住所はもちろん、お問合せ用の電話番号、URLのリンク先、扱っているサービスの業態、定休日や営業時間まで、重要な概要はほぼ網羅しています。
さらに登録の仕方を工夫することで、マップの中で競合店との差別化をはかることも可能です。
また、Facebookは国内ユーザー数約2,400万人の国内屈指のSNSです。
「とりあえずFacebookを始めてみたものの..今一つ効果的だという実感がわかない」というウェブ担当者の方も少なくありません。
いいね!を集める為の手法、ウェブページに誘導する為の手法など、単なる情報発信やお客様との交流に留まらない手法がFacebookでは可能です。
※具体的にはFacebookによる新規顧客の開拓が可能。
さらに、いわずもがなのスマホですが、平成26年の総務省情報通信政策研究所の資料によると、
スマホの利用率は、
10代で63.3%、20代で87.9%、30代で78.7%、40代で58.8%、50代で32.4%と、各世代においてのスマホの利用率が進んでいる状況です。
スマホページへの対応は必須と考えられるでしょう。
繰り返しになりますが、お客様に対し常に新しい刺激を与え続けることは重要です。
平行して、聞きなれた手法をもう一度見直してみることも同様に重要です。
Googleマップにしろ、Facebookにしろ、新しい機能は日々追加されています。

使い方次第では最強?Facebook広告について
ウェブ担当にとってはありがたいFacebookの情報
Facebookを登録するときに登録可能な情報は下記の通り。
・基本情報(氏名、メールアドレス、電話番号、 生年月日、性別)
・学歴(出身校、専攻、在学期間など)
・職歴
・興味・関心
・行動
・Facebookのつながり
上記が良く使われるカテゴリーですが、その他にも
・居住区
・言語
・交際履歴
・民族
・世代
・政治
などかなり細かい情報を入れ込むことができます。
Facebookで広告を出稿する際には上記の情報がすべて利用できます。
例えば、
「東京で活動する、30代前半の女性で、ファッションに興味のある人」
「大阪の医療やヘルスケアの業界で活動する、40代男性」
「東京、神奈川、千葉、埼玉で活動する20歳以上の男女で、よく旅行に行く人」
などちょっと例が微妙ですが、このようなターゲティングも可能です。
どのくらいの人をターゲットにがあるのか
Facebookではターゲットを「オーディエンス」といいます。
では具体的にはどのくらいのオーディエンスにリーチ(アプローチ)できるのでしょうか。
「東京で活動する、30代前半の女性で、ファッションに興味のある人」をオーディエンスに設定した場合
推定リーチ数:220,000人
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
地域:
日本: 東京都
趣味・関心:
ファッション
年齢:
30歳〜34歳
性別:
女性
言語:
日本語
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「大阪の医療やヘルスケアの業界で活動する、40代男性」をオーディエンスに設定した場合
推定リーチ数:1000人未満
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
地域:
日本: 大阪府
業種:
ヘルスケア・医療
年齢:
40歳〜49歳
性別:
男性
言語:
日本語
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「東京、神奈川、千葉、埼玉で活動する20歳以上の男女で、よく旅行に行く人」をオーディエンスに設定した場合
推定リーチ数:400,000人
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
地域:
日本: 千葉県; 神奈川県; 埼玉県; 東京都
行動:
よく旅行する人
年齢:
20歳〜65+歳
言語:
日本語
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
いかがでしょうか。
他にもFacebook内でのリマーケティング、メールアドレスによるリスト、電話番号によるリストなど、
多くのターゲット手法があります。
GoogleやYahoo!のリスティング広告とは違ったアプローチ方法が可能です。
使い方によっては、強力な武器になりそうです。